信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、大工加藤工房舎(岐阜県岐南町)が3月30日付で事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことがわかった。負債は約3億5000万円の見込みだが、変動している可能性がある。
《関連記事》建設業倒産1600件超え 増加率がリーマンショック上回る
同社は2012年創業、2014年に法人化した木造建築工事業者。個人住宅のほか、法人倉庫や商業施設、神社仏閣などの新築・改築を手がけていた。代表が業界経験をもとに築いた人脈などから、受注間口を広げて売り上げを拡大し、2022年11月期には売上高約7億円をあげていた。
しかし、売り上げが拡大する一方で交際接待費や広告宣伝費の負担がかさみ、近年は資材価格の高騰などで収益が低下、余裕のない資金繰りを余儀なくされていた。借り入れ負担が重荷となるなか、資金繰りが限界となり事業継続を断念した。
■こちらの記事も読まれています
2月の企業倒産、23カ月連続で増加 建設業は136件
23年企業倒産、8年ぶり高水準 物価高、人手不足が深刻化
1-2月の「人手不足」関連倒産、建設業は3年連続前年同期超え
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。