住宅の光熱費や木造住宅の耐久性を大きく左右する断熱気密性能。これらの経年変化と、耐久性に与える影響について北海道大学教授の森太郎氏とシー・アイ・エス計画研究所の服部倫史氏、INDIの東出憲明氏に取材。Q&A方式でまとめた。
取材協力:森 太郎(北海道大学教授)、服部 倫史(シー・アイ・エス計画研究所)、東出 憲明(INDI)
Q.気密性能は劣化させずに長期間保つことができるの?
A. 正しく気密施工をした高気密住宅であれば長期間、竣工時の気密性能を保つことができる
ケンジ 2009〜2011年に断熱改修を行った札幌市の8事例(北海道R住宅)を2017年に気密測定した調査では、7事例は改修時のC値0.8〜2.1がそのまま保たれていたな。正しく気密施工すると長期間、気密性能を保てるようだ。
→1事例のみC値0.9から2.0に低下。何らかの変化があったと思われる
松太郎 北海道・旭川で2006年と2009年に竣工した高断熱高気密住宅(北方型住宅)を2017年に測定した調査も参考になるよ。竣工時のC値は前者が0.6、後者が0.4。2017年時のC値はともに0.7。気密性能は保たれている。
→C値0.2程度の違いは・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー4月号(2024年3月30日発行)木造再点検[超]そもそもQA』(P.64~)でご覧ください。
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