大手銀行5行は3月29日、4月の住宅ローン金利を発表し、短期金利に連動する変動型の基準金利をいずれも据え置いた。日銀は3月の金融政策決定会合でマイナス金利の解除を決めたが、5行は変動型に影響する短期プライムレート(最優遇貸出金利)を維持したため。
今後、日銀が追加利上げに踏み切れば、利用者の7割が選択しているとされる変動金利が上昇する可能性がある。
変動型の最優遇金利は、審査基準を見直した三井住友信託銀行が前月から0.075%低下の0.33%。4行は据え置いた。
長期金利に連動する固定期間10年の基準金利は、三井住友銀行が引き下げ、4行は据え置いた。最優遇金利は、基準を見直した三井住友信託銀が0.075%低下の1.225%。一方、三井住友銀は0.25%引き上げ1.39%とする。三菱UFJ銀行(0.98%)、みずほ銀行(1.40%)、りそな銀行(1.64%)の3行はいずれも変更しなかった。
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