住友林業(東京都千代田区)は3月29日、同社の米国子会社であるDRB Group(DRB、米国メリーランド州)がフロリダ州タンパ地区を中心に戸建て分譲住宅事業を展開するBiscayne Homes(BH社)の事業を3月1日に譲受したと発表した。
タンパは州内第2位の人口規模で、今後も安定した人口増加と住宅需要が見込めるという。BH社はタンパを中心に年間約120戸の戸建て住宅およびタウンホームの施工・販売を行っており、潤沢な宅地パイプラインを保有している。今回、DRBがタンパ支店としてBH社の事業と宅地パイプラインの新設を引き継ぐことで、同エリアの事業基盤の強化を図る。
同社グループは、2030年までに米国で年間2万3000戸の住宅供給を目標に掲げており、戸建て着工許可件数が全米2位(13万4000戸)のフロリダ州を重要エリアに設定。2022年に同州に進出して以降、2023年にはDRBがオーランド支店を設立するなど、同州での事業を拡大している。
今後も、オーガニックグロースだけでなく新規M&Aも視野に入れ、同州での供給戸数を現在の年間約700戸から年間5000戸体制に拡大することをめざす。
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