熊本県はこのほど「くまもとの住宅へのZEH普及促進アクションプラン」を策定し、3月28日に公表した。2050年までに県内のCO2排出量実質ゼロを達成するため、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)や太陽光発電、蓄電池などの普及加速化に向け、事業者への普及啓発や金融、生活者への広報について4つの具体的なアクションを定めている。
事業者への普及では、県内の工務店やハウスメーカーに対するアンケートを、24年度から実施。生活者動向やZEHの施工状況といった現状と課題を把握した上で勉強会を実施する。
金融(ファイナンス)のアクションとしては、既存のZEHに関する住宅ローンの金利優遇や減税制度、国の補助金などについての広報を強化することで活用を促す。また広報では「くまもとのZEH増やすモン広報プロジェクト」として、ZEHの経済性を可視化するリーフレットやPR動画の作成、住まい手インタビューの実施、県・市町村による情報発信や相談窓口の設置、イベントの開催などに取り組んでいく。
同アクションプランの開始は2024年度から。取り組みの進捗は毎年度確認し、必要に応じてプランを見直していく。
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