国土交通省が3月29日に公表した2月の新設住宅着工戸数は前年同月比8.2%の5万9162戸で、9カ月連続の減少となった。貸家は増加したが、持家と分譲住宅は減少。持家の減少は過去最長の27カ月連続で、減少トレンドが続いている。
利用関係別では、持家は1万6307戸(前年同月比11.2%減)。民間資金によるもの、公的資金によるもののいずれも減少し、民間資金によるものは2006年以降では最低の1万5008戸(同10.1%減)だった。一方、投資予定額は資材高騰や高付加価値化の影響から上昇し、4665億円(同4.7%増)となった。
貸家は2カ月連続増加となる2万4934戸(同1.0%増)。分譲住宅は、マンション(同23.3%減)が2カ月連続、一戸建て(同13.3%減)は6カ月連続で減少したため、全体では2カ月連続減少となる1万7327戸(同17.7%減)だった。
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