厚生労働省が29日発表した2月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0.01ポイント低下の1.26倍だった。低下は3カ月ぶり。物価高騰を背景に高齢者が仕事を探し始めるなど、求職者数が増えた。
有効求人倍率は、ハローワークで職を求める1人に対して、何人分の求人があるかを示す。
有効求職者数は1.0%増加。高齢者の中には年金収入だけでは生活が苦しいという人もおり、ハローワークへの来所が増えている。
総務省が同日発表した2月の労働力調査によると、完全失業率(季節調整値)は前月比0.2ポイント上昇の2.6%だった。新たに職探しを始め、失業者と見なされる人が増えたことなどから、7カ月ぶりに悪化した。
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