LIXIL(東京都品川区)は、キッチンの蛇口からミネラル入りの冷たい浄水を提供する家庭用水栓の新サービス「Greentap(グリーンタップ)」を3月29日から開始する。サントリー食品インターナショナル(東京都港区)との共同開発。
LIXILの浄水カートリッジでろ過した水道水(浄水)に、サントリー食品が独自開発した自然由来の植物ミネラルエキスを添加することで、弱アルカリ性のまろやかで雑味のないおいしい水を実現。さらに、水は冷水ユニットを通過することで、一番おいしいと感じるという約10℃に冷却され吐水される。スマートフォンアプリと連動させることで、ミネラルエキスの残量を検知し「交換セット」が最適なタイミングで自動注文されるIoT機能も備えたサービスだ。
3月28日、都内で開催した同サービスの発表会でLIXILの瀬戸欣哉社長は「これまで浄水栓などの販売を通じて、水の安心、安全、健康、経済的、便利さなどに貢献してきた自信はあったが、ひとつだけ足りない点があった。それは”おいしさ”。今回、サントリー社と組むことで、これを実現した。世の中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現を体現する一つの象徴的なサービスに昇華させることができた」と自信をのぞかせた。今後5年で累計売上130億円を目指す。
3月29日からエディオン、ヤマダ電機の各店舗とLIXIL公式通販サイトにて販売を開始する。エディオン、ヤマダ電機では、実際にグリーンタップを体験してから購入することができる。4月1日からは、LIXILの代理店や工務店、リフォーム会社などにもLIXILのキッチンとセットで販売を開始する。リフォームなどでは他社製のキッチンにも取り付け可能。
製品は、①水栓本体、②ミネラルボトル・クリーンフィルター・浄水カートリッジがセットになった「浄水ユニット」、③スマートフォン・無線LANと水栓を接続する「機能ボックス」、④常温水を冷水に変える冷水ユニットの4つで構成。さまざまなキッチンに対応できるよう、収納スペースとの干渉を減らし、ボトルの交換もしやすいコンパクト設計となっている。水栓本体は、クールシルバーとクロムの2つのバリエーションから選べる。冷水機能なしの常温のみの販売も可能。
価格は、冷水タイプが27万6100円~、常温タイプが22万1100円~(クロムタイプ・LIXIL公式通販サイトでの価格、税込・工事費込み)。「浄水ユニット」の交換セットが1万9800円~3万5200円(税込)。
4人家族で半年の使用水量600Lとして試算した場合のランニングコストは、一番お得というスーパー長期割3プランの場合で、1Lあたり約33円。
■関連記事
LIXIL、タッチレス水栓「ナビッシュ」の新モデル発
INAXタンクレストイレ「SATIS X」発売 自動洗浄でタイパ向上
世界の衛生課題解決へ 商品1台購入につき1ドル寄付
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。