内閣府がこのほど公表した「国民生活に関する世論調査(23年11月)」結果によると、現在の住生活について「満足している」「まあ満足している」と答えた人は64.0%で、前回調査(22年10月)と比べて2.5ポイント低下した。性別では、男性よりも女性の方が「やや不満だ」「不満だ」と答えた人が2.5ポイント多かった。
同調査は、全国18歳以上の日本人5000人を対象に、現在の生活や今後の生活についての意識、家族・家庭についての意識などについて調べたもので、23年11月~12月に実施。有効回収数は3076人(有効回収率61.5%)。所得・資産、食生活、住生活、余暇の過ごし方などの満足度について尋ねている。
このうち住生活に関する満足度については、「満足している」15.4%(1.0ポイント減)、「まあ満足している」48.5%(1.6ポイント減)、「やや不満だ」23.0%(1.3ポイント減)、「不満だ」9.1%(1.6ポイント増)となり、「不満だ」と答えた人が増えている。
都市規模別では、大都市では「満足している」14.1%、「まあ満足している」48.6%、「やや不満だ」24.0%、「不満だ」10.4%という結果に。合計で「満足している」が多いものの、「不満だ」と答えた人の合計が、東京都区部(34.1%)、政令都市(34.5%)で高くなっている。中都市・小都市・町村の比較では、「満足」と答えた人の合計が高かったのは中都市で65.0%。「不満」の合計が高かったのは町村で33.8%だった。
一方、今後の生活でどの側面に力を入れたいかという質問では、「健康」が69.0%で最も高かったほか、「資産・貯蓄」(41.8%)、「食生活」(37.0%)、「所得・収入」(34.6%)の順となった。「住生活」は6位で24.1%だった。
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