東京都はこのほどペロブスカイト太陽電池を搭載したIoTセンサーを、都庁展望室と東京都住宅供給公社施設「コーシャハイム向原」に設置し、3月20日から測定データの一般公開を開始した。IoTセンサーで温度・湿度・照度・CO2濃度を測定することにより、ペロブスカイト太陽電池の発電性能、耐久性、通信状況などを検証する。測定データは、リアルタイムデータページで確認できる。検証期間は2025年4月までの約1年間。検証結果の詳細は来年春頃に公開する。
センサーはリコー製で、サイズは縦122mm×横74mm×高さmm。センサーの表層にペロブスカイト太陽電池が組み込まれている。リコーでは複合機で培った有機感光体技術を生かし、ペロブスカイト太陽電池の早期事業化に取り組んでいるところだ。
ペロブスカイト太陽電池は、従来の屋内光用太陽電池(アモルファスシリコン)と比べて発電性能が高く、照度の低いエリアや垂直設置でも発電できるのが特徴。▽電源ケーブルや電池が不要▽設置場所の自由度が高い▽電池交換の手間が省ける―などのメリットがある。さらに今後、消費電力が大きい屋内機器での活用も想定している。その一方で、屋外や低照度の屋内での耐久性に課題を抱えている。
データは空調管理などに活用
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