みずほ銀行、三井住友信託銀行、りそな銀行は21日、普通預金の金利を現行の年0.001%から0.02%に引き上げると発表した。マイナス金利解除など日銀の金融政策修正を受けて決めた。既に同じ水準への引き上げを公表した三菱UFJ銀行、三井住友銀行と合わせ、大手銀行5行の足並みがそろう。
昨年10月に日銀が政策修正した後、大手行は相次いで定期預金の金利を引き上げたものの、普通預金は据え置いていた。みずほ銀が普通預金の金利を上げるのは2007年以来、17年ぶり。4月1日から適用する。定期預金金利も3月25日付で変更。それぞれの預入期間で最大0.125%引き上げる。
SBI新生銀行は、普通預金金利を取引実績にかかわらず一律0.03%へ引き上げる。横浜銀行や愛知銀行、中京銀行も0.02%(現行0.001%)に引き上げると21日に発表。今後、普通預金金利引き上げの動きが広がりそうだ。
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