YKK AP(東京都千代田区)と国立大学法人東北大学(宮城県仙台市)は3月19日、次世代型アルミニウム資源循環のための共同研究講座を4月1日から開設すると発表した。期間は2026年3月31日まで。
同講座では、アルミリサイクル副産物の分析と循環利用について研究。最適なリサイクルプロセスの提案と、循環利用製品の規格化に取り組む。また、副産物発生および副産物循環利用における各種反応を解析し、科学技術発展に生かす。
同社は、製品素材のリサイクル技術確立を目指し、2030年度までにアルミリサイクル率100%(国内)達成に向け、アルミ鋳造設備の再構築や技術開発・研究など環境価値の創出に取り組んでいる。アルミリサイクルプロセスにおいては、樹脂などアルミ以外から発生する副生ガスや副生廃棄物(ドロス)といった、副産物も循環利用可能なプロセスの設計開発が求められている。今回、アルミ精錬、アルミドロス等の研究を行う東北大学内に共同研究講座を設置し、アルミリサイクル副産物の循環利用技術の開発を加速する。
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