LIFULL(東京都千代田区)は3月17日、埼玉県秩父郡小鹿野町(おがのまち)と「地域活性化に関する包括連携協定書」を締結した。これにより、両者が連携しながら、少子高齢化・人口減少が進む同町の関係人口や雇用の創出、就労環境の整備、移住定住促進、子育て世帯のキャリアアップ推進に取り組んでいく。
同協定に基づき、働く環境の整備やデジタル人材の育成、子育てコミュニティの創出、若い世代の魅力ある居場所づくりに協力し、取り組むことで、地元事業者の発展や魅力度を向上。都市部との関係人口の推進、移住定住につなげるとしている。
子育て世帯のキャリアアップ推進への取り組みでは、廃校となった旧長若中学校を活用し、デジタル人材育成に取り組むため「一般社団法人おかえり集学校」と提携し、三者包括連携協定を締結。廃校を子連れで働けるオフィスとして整備し、子育てと仕事を両立しながらスキル取得とキャリアアップを目指す、新たな働き方と環境を創出する。子育て世帯が働きやすい町を創造することで、移住・定住者数の増加を図る。
締結式後には、同協定の最初の取り組みとして、子育て世帯を対象にした「小鹿野町テレワーカー育成セミナー」を開催。子育て世帯の働き方の選択肢を広げるとともに、廃校を地域の資産として活用する新たな取り組みとして展開していく。
人口1万298人の小鹿野町は、日本百名山「両神山」や日本の滝100選「丸神の滝」など、豊かな自然と美しい山里が特徴。2011年にはジオパーク秩父として認定されている。都市部にも通いやすい立地でありながら、人口減少による地域の担い手不足が懸念されている。
LIFULLグループは、今回の取り組みをモデルケースとし、今後全国の地域に展開するとしている。
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