建築工事の全工程を記録するクラウド型AIサービス「zenshot」を展開するSoftRoid(東京都千代田区)はこのほど、プレシリーズAラウンドの第三者割当増資により、総額2.2億円の資金調達を実施したと発表した。UB Ventures(東京都千代田区)をリードインベスターとして、既存投資家であるインキュベイトファンド(東京都港区)及び個人投資家を引受先とする。
今回の資金調達により、人材採用及びGPUサーバなどの投資を通じて、新規プロダクト「zenshot AI」の開発を加速させる。
「zenshot」は、カメラを持って建築現場を歩くだけで画像処理AIが360度現場ビューを自動で作成するクラウド型サービス。ITに慣れていない人でも操作できるよう、データの取得を徹底的に簡便化している。クラウドにアップロードされた360度動画像をもとに、AIによる画像処理技術で撮影ルートを分析し、図面と整合。ユーザーは、図面に自動配置されたポイントをクリックするだけで現場各所の360度画像を見ることができ、遠隔確認や隠蔽部を含めた網羅的な現場記録を可能にする。
「zenshot」の活用により、現場の業務負荷を下げながら「データ収集→可視化→分析→改善」という生産性改善サイクルの、「データ収集→可視化」のステップを可能にする。新規プロダクトの「zenshot AI」では、後半の「分析→改善」のステップを実現。建設業における生産性改善サイクルを「zenshot」と「zenshotAI」で一括して提供することで、単純な業務効率化だけでなく、現場の構造化と業務革新の基盤構築を実現していく。
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