経済産業省などは18日、再生可能エネルギーの活用や森林整備などによる二酸化炭素(CO2)の削減・吸収分を国が認定する「J-クレジット」制度で、再エネ電力量を省エネルギー量に分類する誤りが5件あったと発表した。CO2排出量取引の価格などに影響する内容で、制度のシステムやホームページに記載された。実際に取引は行われなかったという。
同省によると、2月ごろに制度を利用する事業者から問い合わせを受けて発覚。計1113件のプロジェクトで認定した1036万トンのCO2を総点検したところ、誤分類のほかに、約4%で再エネ電力量の誤表記などが見つかった。委託先のみずほリサーチ&テクノロジーズには厳重注意を行い、再発防止を求めた。
Jクレジットを巡っては、昨年10月に東証で取引を行う「カーボン・クレジット市場」が開設された。これまでに約20万トンのCO2が売買され、市場規模は5億円超となった。
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