リノベーション協議会(東京都渋谷区)は、2022年に策定した一定の省エネ基準を満たしたリノベーションマンションに発行される「R1住宅エコ」制度において、基準の改定を実施すると発表した。6月から新基準での登録を開始する。
改定の内容の1つ目は、「消費エネルギー基準」の追加。従来の「断熱性能基準」に加え、「消費エネルギー性能基準」を新設し、総合的な省エネを推進する。
2つ目は、省エネ設備の導入で表示登録が可能な「R1エコ基準(スターなし)」の新設。省エネ設備の効果が分かりにくいという課題に対し、各省エネ設備の消費エネルギーの削減幅の可視化をすべく、住戸全体の1割程度の消費エネルギー性能の削減が可能な「省エネ設備の組み合わせ」をポイント制で表示する制度を新設する。これにより、BEI値に関わらず100ポイントの獲得で、「R1エコ基準(スターなし)」の登録も可能となる。
「R1住宅エコ」は、2022年に同協議会が策定した基準で、共同住宅のリノベーションにおいて、協議会が定める検査・保証・登録を行う「適合R」住宅に対して省エネ性能の要件を加えたもの。基準は外皮平均熱貫流率(Ua値)とし、最低基準を住宅性能表示制度における断熱等性能等級4の要求値とし、性能値が高いものについては、3段階のスターマークにてその性能を表示。今後は戸建て住宅のR5エコ基準の策定も推進予定。
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