積水化学工業(大阪市)住宅カンパニーは、同社の主要な戸建て住宅ブランド・鉄骨系セキスイハイム、木質系ツーユーホームにおいて、環境住宅パッケージ「ミライクラス+(プラス)」を3月20日から発売する(北海道、沖縄、一部離島を除く)。年間販売目標は2000棟。
「ミライクラス+」は、ZEH上位ランクのZEH+水準を上回る住性能を有する商品パッケージで、大容量太陽光発電システムと蓄電池「e-PocketGREEN」、HEMS「スマートハイムナビ」を搭載。エネルギー自給自足率と光熱費削減効果の高い住宅で、国のZEH+支援事業にも対応可能。
モデルプラン(PV8.88kW、蓄電池12kWhを採用)では、年間の使用電力量の最大約70%を、クリーンなPVエネルギーで賄うことが可能。また、電力会社から購入する電気を減らせるため、蓄電池を設置しない電気ガス併用の一般住宅と比較して、年間光熱費を約30万円削減できる見込み。ZEHを上回る環境設計を標準化し、地球環境だけでなく電気代変動リスクの軽減にも貢献するとしている。
ユニット工法を生かした開放的で自由度の高いプランニングも特長で、デザイン性と断熱性を両立。断熱性能は、一般地(省エネ地域区分5~7地域)で断熱等級6相当の「UA値0.46以下」を確保した。また、子育て層の不安を解消する、災害時のレジリエンス性能・仕様として、ユニット構造体による高い耐震・耐風性能を実現。鉄骨系住宅「セキスイハイム」はハイブリッド耐震構造「ガイアス」、木質系住宅「グランツーユー」は2×6材の壁と床を金物で一体化した「アルティメイトモノコック構造」を採用した。
停電時には、大容量PVで発電し、蓄電池に貯めた電力を、家電や空調、通信手段の確保に活用可能。気象情報に連動するHEMSは、大雨や暴風の警報発令時に、自動で蓄電池への充電を開始する。また、床下スペースには4人家族の3日分の飲料・調理水を確保できる「飲料水貯留システム」を採用可能。災害時にもライフラインを維持し、在宅避難が可能な性能を搭載した住まいとなっている。
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