空き家活用(アキカツ、東京都港区)と宿泊予約プラットフォームを運営するAirbnb(エアビーアンドビー、米国)の日本法人Airbnb Japan(東京都新宿区)、オリエントコーポレーション(オリコ、東京都千代田区)の3社はこのほど、空き家の有効活用を促進する枠組みを構築するため、業務提携すると発表した。
空き家の増加が社会問題となるなか、アキカツとオリコは、空き家流通プラットフォーム「アキカツナビ」と空き家の購入・リフォーム・解体など幅広い資金ニーズに対応する無担保消費性ローン「アキカツローン」を商品化し、空き家の流通促進に取り組んできた。
今回の提携により、増え続ける空き家を、働き方の多様化などでニーズが高まっているホームシェアリングに活用するという選択肢を加えることで、空き家の流通促進につなげていく。具体的な取り組みとして、空き家の所有者と購入希望者をマッチングする「アキカツナビ」の利用者が、ホームシェアリングを行う目的で空き家を購入・リフォームする場合、地域金融機関が資金を融資する「ホームシェアリングローン」を受けられるようにする。これにより、これまでの個人名義に加え、法人名義での利用も可能となる。
「ホームシェアリングローン」は、個人および法人のホームシェアリング運営に係る幅広い資金ニーズに対応する無担保ローン・小口事業性融資。利用上限額は500万円から1000万円、利用期間は最大5年から10年まで利用できる予定。地域金融機関の融資は、オリコが保証する。
今後、「ホームシェアリングローン」を取り扱う地域金融機関を全国に拡充。全国で同ローンが利用可能となることで、空き家の流通・活用を活性化するとともに、空き家を再生させた物件がAirbnbなどホームシェアリングのプラットフォームに掲載され、各地の観光振興につながると期待される。
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