LIXIL(東京都品川区)は3月13日、リサイクルアルミの使用比率が70%の循環型低炭素アルミ形材「PremiAL R70」が、大成建設(東京都新宿区)の「大成建設グループ次世代技術研究所」(埼玉県幸手市)の研究管理棟において、ビル建材として国内で初めて採用されたと発表した。
大成建設は、新築・改修建物のZEB化などとともに、「ゼロカーボンビル」構築に向けた取り組みを進めており、今回の採用もその一環。研究管理棟のアルミサッシに、「PremiAL R70」使用のビル用高意匠隠框サッシ「E-SHAPE Window Type-S」を採用することで、新地金100%のアルミ形材と比較してCO₂排出量を約55%削減できるという。
LIXILは、2031年3月期までにハウジング事業で使用するリサイクルアルミの使用比率100%を目標に掲げ、リサイクルアルミ使用比率70%の「PremiAL R70」、使用率100%の「PremiAL R100」を開発、展開している。「PremiAL R70」採用により、建物ライフサイクル全体でCO₂排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンビル」の実現に寄与するとしている。
今後、LIXILは大成建設と連携し、同社施工の解体やリニューアル工事現場等から回収したアルミサッシなどの再利用を実施。リサイクルアルミを100%使用した「PremiAL R100」を、大成建設の新築現場などで積極的に採用することで、アルミリサイクルループの構築を目指す。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。