鹿島(東京都港区)は3月13日、二酸化炭素(CO2)を吸収して固まるコンクリートで試験的に建設したドーム型建築物を東京都調布市で報道陣に公開した。こうしたコンクリートを鉄筋構造に採用したのは世界初。2025年大阪・関西万博で、同様のドームを環境教育の体験・展示施設として設置する。
ドームは楕円(だえん)形で、直径18~23メートル、高さ5.3メートル。鹿島などが開発したCO2吸収コンクリート「CUCO―SUICOMショット」に加え、低炭素コンクリートも併用し、従来と比べCO2排出量を70%削減したという。今後耐久性を検証し、「環境配慮型」コンクリートの普及を目指す。
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