国土交通省が3月11日に公表した「建築物リフォーム・リニューアル調査報告」(2023年度第3四半期受注分)によると、リフォーム・リニューアル受注高の合計は3兆740億円で前年同期比7.5%の増加。このうち住宅は9298億円で同0.8%の減少だったが、非住宅は2兆1442億円で同11.5%増加した。
工事種別では、住宅は「増築工事」が同13.3%増の129億円、「一部改築工事」が3.2%増の261億円、「改装・改修工事」が0.5%増の7238億円、「維持・修理工事」が7.2%減の1669億円。非住宅は「増築工事」が64.0%増の1227億円、「一部改築工事」が96.6%増の623億円、「改装・改修工事」「維持・修理工事」が7.9%増の1兆9593億円と大きく伸びた。
用途・構造別では、住宅は木造の「一戸建住宅」が4610億円(3.6%減)、コンクリート系構造の「共同住宅」3691億円(7.2%増)が多かった。非住宅は、コンクリート系構造の「事務所」4638億円(54.5%増)、鉄骨造の「生産施設(工場、作業場)」2974億円(6.4%増)の順に多かった。発注者別では、住宅は「個人」6031億円(8.0%減)、非住宅は「民間企業など」1兆7469億円(18.9%増)が最多。
太陽光設備は住宅・非住宅とも減少
工事目的別(複数回答)では、住宅は「劣化や壊れた部位の更新・修繕」157万2200件、(9.9%減)、「省エネルギー対策」11万1260件(56.5%増)、非住宅は「劣化や壊れた部位の更新・修繕」57万277件(6.1%増)、「省エネルギー対策」5万8441件(42.0%増)の順となった。
工事部位別(複数回答)では、住宅は「給水給湯排水衛生器具設備」49万4525件(19.5%減)、「内装」36万3567件(8.9%減)、「建具」24万5186件(6.1%減)の順に多かった。「太陽光発電設備」は5512件で9.3%の減少。非住宅は「電気設備」17万6065件(4.4%減)、「内装」13万1153件(0.2%増)、「空気調和換気設備」12万6917件(33.1%増)などが多かった。「太陽光発電設備」は1043件で56.2%減少した。
建築の時期別では、住宅は木造では「1991~2000年」634億円、コンクリート系構造では「2001~2010年」669億円、鉄骨造では「1991~2000年」125億円が最も多かった(※築年不明を除く)。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。