アイカ工業(名古屋市)は、製品の端材・不良品と、廃棄繊維素材を利用した2種類のメラミン化粧板の開発に成功した。
メラミン化粧板は同社の主力製品であり、原材料の50%程度に紙を使った、バイオマスマーク取得の環境低負荷型建材。これをさらにサステナブルなものにすべく、2種類の廃材を使った製品を開発した。
2種類のうち1つは、メラミン化粧板の製造工程で生じる製品端材や不良品を粉砕し、原材料の一部に使ったメラミン化粧板。
端材・不良品の一部はサーマルリサイクルするものの全量利用は難しく、現行は一定量を産業廃棄物として処理している。だが、今回の製品が実用化されれば産業廃棄物の削減につながる。将来的には使用済みメラミン化粧板の回収・再利用も視野に入れているとする。
もう1つは、古紙、廃棄衣類、工場端材をほぐしてシート状に加工し、意匠層に使ったメラミン化粧板。実用化されれば、社会問題化する大量の衣類廃棄物の廃棄量削減や廃棄繊維の利活用拡大に寄与できるとする。
3月12〜15日に東京ビッグサイトで開催される店舗総合見本市「JAPAN SHOP 2024」に参考出品予定。
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