信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、アースリンクイノベーション(山梨県甲府市)が3月1日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことがわかった。負債は2023年3月期末時点で約2億6000万円とみられるが、変動している可能性がある。
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同社は2015年設立された建築工事業者。アジアンテイストのインテリアにこだわった住宅を主体に店舗・事務所の工事を手がけ、2018年3月期には売上高約1億9200万円を計上していた。
しかし、同業者との競合激化で受注棟数が減少。2021年3月期の売上高は約5700万円にとどまっていた。インテリア用品・家具販売にも注力して大手ハウスメーカーとの差別化を図り、2023年3月期の売上高は約1億8700万円に回復したものの、代表が体調を崩したため事業の継続を断念するに至った。
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