LIXIL(東京都品川区)は、設計支援ツール「LIXIL省エネ住宅シミュレーション」に業界初という「HEAT20地域補正機能」を追加して3月1日から提供を始めた。
HEAT20は、建設地の最寄りのアメダス観測所(約800地点)の気象データに基づき、必要な断熱性能値を地域ごとに補正して求める。ただし、地域補正の必要性については周知が進んでおらず、手間もかかるため、代表都市の値を用いられているケースが多い。
このHEAT20の地域補正を簡単にするために、建設地の住所を入力するだけで最寄りの複数のアメダス観測所を地図上にプロットし、建設地からの距離や標高差、暖房負荷を表示する技術を開発。住宅設計者向けに無償提供する「LIXIL省エネ住宅シミュレーション」の機能として公開した。
これを使うことで、アメダス観測所を選択するだけで地域補正された断熱性能値を確認することができる。また、設計している住宅の地域補正値への適合判定や、住まい手にHEAT20や地域補正を説明する提案書も自動出力する。
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