LIXIL(東京都品川区)は3月6日、都内で開いた記者会見で、便器の内側にこびりつく汚物などを自動洗浄する多機能型のINAXタンクレストイレ「SATIS X」を6月3日に全国で発売すると発表した。希望小売価格は49万7000円から。同製品の投入により、同社はSATISシリーズの出荷量を「全体で2割程度引き上げたい」としている。
同製品は、汚物など目に見える汚れや、微生物、ハウスダストなど目に見えない汚れなど、自ら洗浄する機能を搭載しているのが特徴だ。
目に見える汚れは、3方向の水流で使うたびに便器鉢内の全面を強力洗浄する「極みトリプル水流」により、水の力で清潔な状態を保つ。一方、目に見えない汚れは、1日1回、泡で自動洗浄する「泡クリーン」を搭載する。専用アプリ「My SATIS2」を使用すれば、毎日の作動時間を設定できる。
汚れが付着しやすい箇所である、おしり・ビデのノズルまわりにおいても、ノズル本体を従来の2倍以上の強さで洗浄するノズルオートクリーニングを兼ね備える。そのほか、使用後にノズルシャッターを洗浄する機能も搭載した。
カラーはノーブルレーベルの3色(ブラック・グレー・トープ)と、ピュアホワイトの合計4色展開。同社が2021年6月に発売したタンクレストイレ「SATIS S」から9万円程度の加算で自動洗浄の機能を備えた同製品を選ぶことができる。
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同社Water Technology Japan執行役員の大西博之さんは会見で「INAXのフラッグシップモデルと言っても過言ではない。グローバル戦略の中でも先頭を走るモデルになる」と自信をのぞかせた。
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