2012年12月に施行された「都市の低炭素化の促進に関する法律(エコまち法)」を受けて、LIXIL(東京都千代田区)では、省エネに資するエコ水栓の品揃えを強化する。同法では、水栓金具の新しい節湯基準として新たに手元止水機構と水優先機構を設定しており、今後は水栓金具に対する省エネ化の要望がますます強まるとみられている。
浴室用の水栓金具は、押すだけで湯水の出し止めができる「プッシュ水栓」を取り替えにも対応できる壁付仕様で発売する。ひねらずに手元で簡単に止水できるうえ、大きなジョグダイヤルを回して流量調節が可能。従来比約48%の節水を実現、年間で最大2万1000円の節約につながるとする。
浴室用シャワーには、浴び心地はそのままに約35%の節水ができる「エコフルシャワー」を、システムバスおよび浴室用水栓金具のシャワーすべてにラインアップする。
またキッチン・洗面用の水栓金具は、約9割を「エコハンドル水栓」に拡充する。従来のシングルレバー水栓はレバーハンドル正面の位置でもお湯が出るため、無意識にムダなお湯を使ってしまうことがあった。これに対し「エコハンドル水栓」は、ハンドル正面の位置で「水」を出す省エネ設計を採用。従来比約30%の省エネを実現する。
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