エービーシー商会(東京都千代田区)はこのほど、データセンター向けの防塵表面強化材「データフロアコート」を発売した。
同製品は、コンクリートの耐摩耗性を高める表面強化材に、特殊な水性樹脂を配合することで防塵性を付与したもの。コンクリートに塗布すると含浸しながら表面に薄くクリアな塗膜を形成し、下地を保護。耐摩耗性と防塵性を発揮するとともに、コンクリートの風合いを生かすことも可能となる。
また、一般的な樹脂系防塵塗料の塗膜はコンクリートの導電性を阻害するが、同製品は独自の材料配合により導電性を確保。静電気の発生を抑制しつつ、帯電しにくいため、コンピュータの誤作動やサーバーの不具合の発生リスクを低減する。下地はコンクリートのほか、サーバー設置のレベル調整で必要なセメント系レベラーにも施工可能。
材工設計価格は2450円/㎡(1000m2以上)。2024年度の販売目標は1億円。
近年、大型倉庫などの物流施設をデータセンターに転向、または一部をサーバー室としてリノベーションするケースが増加しているといい、精密機械の故障を避けるため、床材には耐摩耗性だけでなく、防塵性や導電性も求められるようになっている。同社は今後、データセンターを中心にマルチテナント型の物流施設などへの普及を進めるとしている。
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