独自のパッシブ換気システム「BAQOOL(バクール)」を開発、自社の家づくりに取り入れているカイトー商会(北海道釧路市)はこのほど、北海道札幌市内にモデルハウスを開設した。同社と道内のガス会社、そして道外の設計事務所、建材・設備メーカーの5社連携によって、手の届きやすい価格で高性能、かつエネルギーミックスによるレジリエンス性を備えた、北海道らしいエコハウスの新しいあり方を探る。
同社は2022年、支店を開設して札幌市内に進出。モデルハウスは札幌市北部の北区に位置し、取締役の米本晋太朗さんの自宅でもある。基本設計は住宅設計エスネルデザイン(新潟県柏崎市)の村松悠一さん。さらに断熱で旭化成建材、設備面では北海道ガス、日東エルマテリアルが協力している。
断熱性能は2023年から標準化している断熱等級7相当。外皮構成は、外壁が高性能グラスウール36K(旭ファイバー「アクリアウールα」)105㎜厚充填にネオマフォーム100㎜厚の付加断熱。南面のみ外張りのネオマフォームの上に湿式仕上げとしている。開口部は樹脂サッシ・Low-Eトリプルガラスを使用した。
上部は屋根断熱で高性能グラスウール10K吹き込み(同「アクリアEブロー」)520㎜厚、下部は基礎断熱で外周部および土間下にEPS100㎜厚を施工した。
太陽光・コージェネに 災害対応設備も導入
米本さんが「躯体ありきの構成」という設備を見ると・・・
この記事は新建ハウジング3月10日号2面(2024年3月10日発行)に掲載しています。
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