今回は実際に久保田さんが直面した雨漏りの修理事例を取り上げる。施主からのヒアリングや現地での調査を通じて、どこに問題があるのかを探っていく経緯や、雨漏りの原因に対してどのように対処したのか、具体的にレポートしてもらった。タイル貼りの外壁に潜んでいた施工面の問題点について、読者諸氏も自分なりに考察しながら読み進めてみてほしい。
外壁には通気層と水切りがないと雨水の浸入、滞留を防ぐことはできない
今回取り上げるA邸は、1階がRC造、2・3階が木造となっている築20年超の混構造の住宅だ。引き渡しからほどなくして雨漏りが発生していたが、解決に至らないまま年月だけが経過していた。
雨漏りの発生は住まい手の心と暮らしに大きな損害を与える
雨漏りが発生しているのは1階の和室や廊下。1階については、一年中除湿器を稼働し続けていないと、室内の湿度が非常に高い状態になってしまうほどの状況だったという。このようなことから、住まい手の家族全員の気持ちまでが沈んでしまっていた。
「この状況を何とかしてあげたい」と考えた施主の兄弟がネット検索により第一浜名建装のウェブサイトを見つけ、相談をしようと施主に提案したのだという。
施主ご夫婦と兄弟夫婦の4人は、いてもたってもいられなかったのだろう、サイトに掲載していた住所から当社を探してアポなしでやってこられた。図面一式と写真も持参し、私に雨漏り被害の窮状を訴えたのだった・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー3月号(2024年2月29日発行)「盛れる灯り」のすぐでき基本ワザ 照明デザイン超らくらく入門』(P.60~)でご覧ください。
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