上質な住空間には整った灯りが欠かせない。多様な建て主の要望をふまえつつ、ワンランク上のくつろぎ感を実現する照明計画のセオリーについて、村上建築設計室(東京都港区)の村上太一氏に聞いた。
灯りに関する基本的な考え方
◉建築空間を認識する上で視覚の影響は大きい。像の見え方は光の反射で決まる。当然、照明に関しても良質な光が不可欠だ。高演色性の光源を基本として、明るさや色温度を整える
◉想定した明るさを得るために必要な器具は、配光曲線などの情報をふまえて最終的には経験で判断する。作業する机上面は500lxが目安。ソファテーブルの灯りは200lxなど暗めでいい
➡挟角の光は非常に明るいため1000lxくらいになる。調光をつけて調整できるようにする
◉村上氏は明暗差がある空間を好む。基本はダウンライトでダイニングテーブルやソファテーブルを照らす。加えて空間の「隅」を間接照明でホワイトアウトさせて、広がりを感じさせる
➡空間の行き止まりがあいまいになるため。逆に・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー3月号(2024年2月29日発行)「盛れる灯り」のすぐでき基本ワザ 照明デザイン超らくらく入門』(P.24~)でご覧ください。
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