注文住宅が高額化するなか、費用対効果の高い差別化提案として、照明設計が注目されている。その際の障壁が専門知識や煩雑な作業。その課題を解決するのが新しい発想による照明設計のウェブツール「CHUBIC」。開発者であるaeco light(エコライト)代表のJimmy Chu氏を取材した。
Jimmy Chu
aeco light代表のJimmy Chu氏。アメリカカリフォルニア州育ち。アジア圏で広く活躍。日本では築地がんセンターや銀座歌舞伎ビルディングなどの照明設計を担当。レストランオーナーからも信頼が厚く、ミシュラン星付きレストランを多数手がけている
昨今は大手ハウスメーカーが照明設計に力を入れ始めるなど、注文住宅の分野で灯りを差別化提案とする流れがある。すべての住宅に照明器具は必要なので、灯りを整えると大幅にコストアップするわけではない。廉価な器具でも目的に適った選定と配置がなされれば、灯りの環境は大きく変わる。
照明設計は費用対効果が高い
典型的なLDKのモデルをもとに、灯りを整える費用対効果を見てみる。シーリングライトを主体とした事例とダウンライト主体でペンダントライトなどを加えた事例を比較すると、後者は適度に明暗差が生まれて雰囲気がぐっとよくなる。2つの事例の価格差は約7万5000円だ。灯りの提案は費用対効果が高いことが分かる。さらに仕上げ材や家具を変えて、間接照明や意匠照明を組み込むとまったく別の空間となる。
とはいえ一般的な注文住宅の場合・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー3月号(2024年2月29日発行)「盛れる灯り」のすぐでき基本ワザ照明デザイン超らくらく入門』(P.21~)でご覧ください。
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