三井ホーム(東京都新宿区)は2月29日、同社独自の木造技術を総称した木造化技術ブランド「MOCX(モクス)」を立ち上げたと発表した。
「MOCX」は、街の建物を木造化していくために、最適解を提供していく「要素技術」の総称。同社独自技術の高強度耐力壁「MOCX WALL(モクスウォール)」や、高断熱屋根パネルとトラスを組み合わせた「MOCX ROOF(モクスルーフ)」、屋根断熱パネル「DSP(ダブルシールドパネル)」などを用いた事業の名称に、「MOCX」をつけて整理することで事業を統一。木造化事業をよりわかりやすく発信する。
これまで鉄骨造や鉄筋コンクリート造が主流だった都市や街の建築物に「木造」という選択が増えつつあるなか、同社はこれまで培ってきた木造建築技術を「MOCX」に集約し、さまざまな分野の建物の木造化を展開していく。
今後は、MOCX技術を用いた商品ブランドである、木造マンション「MOCXION(モクシオン)」、低層賃貸住宅「MOCXSTYLE(モクスタイル)」、医療・施設・木材建材等非住宅用途事業「MOCX Green Buildings(モクスグリーンビルディングス)」など幅広い事業領域を体系化し、木造ならではの環境や人にやさしいすまいとくらしを提供するとしている。
ブランド名「MOCX(モクス)」は、木造(モク)とトランスフォーメーション(X)を合わせて名付けられた。MOCは木造のほか、Mitsui home の「M」、Original の「O」、Construction method の「C」の頭文字でもあり、独自技術でさまざまな建物を木造化させる、というほかに「三井ホームの木造建築技術」という意味を込めた。今後は、木造建築技術が進化し続けていくことを連想する「進化の先の、木造建築。」のキャッチコピーとともに展開・運用していく。
同社は、2023年に木造建築の可能性を広げ、さまざまな取り組みを通じて脱炭素に貢献する「MOCX Green Project」を開始。今後は、MOCX技術を活用し、あらゆる建物の木造化に挑戦することで木造技術の発展と脱炭素社会への貢献につなげていくとしている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。