経済産業省は28日、能登半島地震で被災した伝統工芸品の製造事業者を支援するため、自治体による仮設工房の整備費用を全額補助すると発表した。仮設施設の整備を進め、輪島塗などの事業者の復興を後押しする。
中小企業基盤整備機構が支援事業を実施する。工房や店舗が入る仮設施設を整備する市町村などに対し設計・建築費用などを助成する。支援の要件では、輪島塗など伝統工芸品を製造する工房の仮設施設の区画面積を従来の2倍となる最大200平方メートルに拡大し、事業継続を支える。石川県輪島市は4月までに同市内に輪島塗の仮設工房を設置する方向だ。
経産省は、被災した中小企業などの施設や設備の復旧を支援する補助金の申請受け付けを石川県などで開始したことも発表。商店街のアーケードなどの再建を支援する補助金の受け付けも始めた。
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