国内ガラス大手のAGC(東京都千代田区)は28日、ロシア事業からの撤退を完了したと発表した。建築用・自動車用ガラスの生産などを行う事業会社2社を現地の実業家に売却した。ウクライナへの侵攻長期化により事業環境が悪化しており、昨年2月から撤退に向けた検討を行っていた。
売却したのは「エージーシーボー・グラス・ワークス」(ニジニノブゴロド)と「エージーシーフラット・グラス・クリン」(モスクワ)の2社。金額は非公表としている。
売却に伴い、約2億2000万ユーロ(約350億円)の費用が発生する見通し。損失分は24年12月期の通期業績見通しに織り込み済みという。
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