リノベーションのワンストップサービス「リノベる。」を展開するリノべる(東京都港区)は、産業廃棄物の収集及び中間処理を手掛けるジーエムエス(GMS、東京都千代田区)、建築資材ロス問題の解決に取り組むHUB&STOCK(東京都新宿区)と共同で、資源循環スキームを構築し、リノベーション工事で発生する産業廃棄物の3R(リデュース・リユース・リサイクル)を推進していく。
同スキームは、3社連携で「回収ルートの一元化」と「データの見える化」を図ることで、余剰建材の回収・リユースを推進するもの。資源を循環させるだけでなく、各社それぞれの「もったいない」を収益に変える、「課題を価値に」変えるスキームとなっている。具体的には、まず「リノベる。」の工事現場で発生した産業廃棄物を、GMSが回収・分別し、リサイクルと余剰建材の保管を行う。次に、HUB&STOCKが、GMSが分別保管した余剰建材を回収し、アウトレット建材として流通する。
これにより、HUB&STOCKは回収コストを削減、GMSは余剰建材を収益化、リノベるは処分費の削減と回収先の一本化が可能となる。また、余剰建材の見える化によって、リノベるは無駄の抑制やミスの防止に役立てることが可能となる。
2023年10月~12月の3カ月間に一部案件でトライアルを実施したところ、4割の現場で余剰建材が発生し、同スキームを利用することで内装工事で発生する産業廃棄物の4.9%を再利用(リユース)することができたという。また、2023年1月より先行してスタートしている産業廃棄物(一部解体工事を含む内装工事の産業廃棄物)の再資源化(リサイクル)率は、1年間平均で約86.5%となり、併せると9割を再資源化、再利用できることがわかった。
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