プロホーム・大台(三重県大紀町)は、コロナの影響で顧客宅の完成見学会を利用した集客が難しくなったのを契機に、2カ所目のモデルハウスを2023年11月、松阪ハウジングセンター内にオープンした。周辺の展示場などを分析し、来場者の行動を設計に反映。また、松尾設計室(兵庫県明石市)の松尾和也さんとの協働で、断熱の水準や仕様の違いによる温熱環境の検証にも取り組んでいる。
住空間の見せ方を重視
限りあるスペースを活用
同社は、顧客宅での完成見学会を定期的に開催し、集客につなげるスタイルを、昔から採用している。本社にはモデルハウスも併設しているが、あくまでも意思決定の際に見学してもらうためのものという位置づけで、集客のためのモデルハウスは所有していなかった。しかし、コロナ禍で集客数が減っていったため、集客難を打開する新たな一手として、集客用のモデルハウス建築に着手した。
松阪モデルハウスは、敷地内に平屋と2階建て、事務所の3棟が建つ。設計にあたり、社長の神戸中年則さんは「周辺の総合展示場にあるモデルハウスなどを徹底的にリサーチした。お客様が見学する動線を想定し、創意工夫を凝らした」と話す。例えば・・・
この記事は新建ハウジング2月29日号16面(2024年2月29日発行)に掲載しています。
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