アドブレイン・塚本浩史さんの連載「小さな工務店のブランディング講座」が、“実践編”として再スタート。塚本さんがブランディングを手がけた工務店の実例をもとに、ブランディングのポイントを解説します。第1回は、有力工務店も多いエリアで、より上質な顧客層を狙うものづくり型工務店の事例です。(偶数月30日号に掲載予定)
Introduction-会社紹介
中山建設は、横浜市旭区に事務所を構える地域工務店。2013年、リフォーム中心の業態から新築戸建てにシフトする際、弊社にブランディングの依頼があった。加工場を持ち、大工を抱えているという強みに、建築家との協働を掛け合わせたブランディングで、ここまで新築戸建てを着実に伸ばしてきた。
2018年には、事務所、家具製作の加工場に加え、Cafe&bakeryやワークショップスペースを設けた新拠点「クラフトマンの家」を開設。ほぼ同時期に、新たな建築家との協働も始まり、名実ともに横浜・川崎エリアで上質で高性能な住まいを提供する工務店として認知されるようになってきたため、このタイミングでリブランディングを行うこととなった。
Outline-ブランディングのアウトライン
リブランディングというと「これからなりたい工務店像」を設定し、そのブランドイメージを構築していくパターンを想像しがちだが、中山建設の場合は違う。これまでのブランディングの効果で、エリア内で最終的に「“上質で高い性能をもった木の家”をつくる工務店」として選ばれることが多くなった、という「事実」をもとに、最初からそうした住宅を求める層に“あ、探していた工務店があった!”と感じてもらえるようにする、という「正しいブランディング」を施すことを目標とした。
これは・・・
この記事は新建ハウジング2月29日号7面(2024年2月29日発行)に掲載しています。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。