地域の住宅市場において、新築・リノベーションを問わず高性能住宅のつくり手としてのポジションを確立しているReborn(リボーン、長野県長野市)は、このほど同市内で、建築条件付きの宅地分譲プロジェクト(5区画)をスタートした。分譲事業は、同社としては初の試み。社長の坂田吉久さんは「地域に根差した工務店らしい不動産事業により『世間(社会)よし、未来よし』の街並みのモデルを示したい」と意気込みを語る。年内中には、良質な景観やコミュニティの形成にも寄与する、長野県産材をふんだんに用いた断熱等級6×耐震等級3の高性能住宅が立ち並ぶ予定だ。
同市川中島町の御厨(みくりや)地区にある同分譲地の全体の面積は約430坪。結婚式場の跡地で、坂田さんの自宅の目の前にある。坂田さんが地元工務店の経営者であることを知っており、近所付き合いのある人も含む複数の地権者から「少しでも地域のためになるような形で土地を役立ててもらえないか」と相談を持ちかけられたことをきっかけにプロジェクトが動き出した。
以前から、不動産事業を本格化させ、より良質な住環境をワンストップで手がけていきたいというビジョンを描いていた坂田さんは「地元に貢献しながら、快適・健康で省エネな暮らしを実現し、同時に良質な景観、コミュニティづくりにも寄与するような住まいと街並みのあり方を示す千載一遇のチャンス」と、住宅、不動産両事業のシナジーを最大化する自社のフラッグシップとして取り組むことを決めた。
不動産と建築のスキルを融合
坂田さんのビジョンに共鳴し、主に実務面でプロジェクトの推進役を担うのは・・・
この記事は新建ハウジング2月29日号2面(2024年2月29日発行)に掲載しています。
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