総務省が27日発表した1月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が106.4と、前年同月比2.0%上昇した。上昇は29カ月連続。ただ、電気・都市ガス代が下落し、食料と宿泊料の伸びも低下したため、上昇率は3カ月連続で鈍化した。
項目別の価格は、エネルギー全体では12.1%下落した。政府の負担軽減策の効果で、エネルギーのうち電気代は21.0%低下した。都市ガス代は22.8%低下と、比較可能な1971年以降で過去最大の下げ幅となった。
生鮮食品を除く食料は5.9%上昇と、伸び率は前月の6.2%から鈍化した。宿泊料は26.9%上昇。昨年1月に政府の観光需要喚起策「全国旅行支援」の補助額が減少した影響で、伸びは前月の59.0%から大きく低下した。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は2.2%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は3.5%、それぞれ上昇した。
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