国立研究開発法人建築研究所(茨城県つくば市)は2月22日、2023年度「国立研究開発法人建築研究所講演会」をつくばカピオホールで開き、住宅・建築・都市分野の最新の研究成果や調査活動などを報告した。当日の模様は後日、YouTube公式チャンネルで配信される。
特別講演では、早稲田大学理工学術院・嘉納成男名誉教授が、「建築物を造る過程の計画と管理、数理科学的アプローチの光と闇」と題し、工程計画を数理化するための手法を解説した。嘉納教授は同研究に関する長年の功績により、2023年日本建築学会大賞を受賞している。
CLT工法の構造計算を不要に 仕様ルール検討
技術発表では、材料研究グループの山崎義弘研究員が「CLTパネル工法建築物の仕様規定ルート創設に向けた検討」を発表した。CLTパネル工法による住宅は、低層であっても構造計算を要するため、一般的な木造住宅と比べて市場競争力で不利になるといった課題がある。そこで同研究では、CLT工法による建築物で構造計算を不要とするための仕様規定ルートの創設に向けた検討を実施。枠組壁工法の技術基準をベースに素案を作成した。
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