国税庁は2月19日、インボイス公式サイト上に「インボイス記載事項チェックシート」「マンガでわかるインボイス記載事項」を掲載した。16日から確定申告が開始したことを受けて、「お問合せの多いQ&A TOP10」も公表している。他にも特に問い合わせが多い、ETC対応、立替金精算に関する説明動画を追加している。
「インボイス記載事項チェックシート」では、適格請求書への記載が求められる内容や、記載に不備のあるインボイスを受け取った場合や記載に誤りがある場合の対応、1円未満の端数処理について説明。「マンガでわかるインボイス記載事項」では、経理担当者が社員から不備のある領収書を受け取った場合の対応について解説している。なお、小売業や飲食店業など不特定多数を相手にする事業の場合、インボイスの記載を簡略化した「簡易インボイス」が発行できるため、宛名や適用税率、消費税額などが書かれていなくても、「適格簡易請求書」として扱える。
ETC対応、経過措置など問合せ多数
「問い合わせの多いTOP10」では、①登録の手続、②立替金、③2割特例、④適格請求書等保存方式、⑤免税事業者からの仕入れに係る経過措置、⑥適格請求書に記載が必要な事項、⑦令和5年10月1日前後の取引に係る適用関係、⑧売手が負担する振込手数料相当額、⑨高速道路利用料金に係る適格簡易請求書の保存方法、⑩免税事業者からの課税仕入れに係る経過措置を適用する場合の税額計算―が上位に入った。
このうちETCシステムを利用し、後日クレジットカードで料金を精算する場合については、都度適格請求書をダウンロードする必要はなく、利用した高速道路会社ごとに適格簡易請求書を1回のみ取得・保存するだけで可能となる。合わせてクレジットカード会社から受領するクレジットカード利用明細書保存するようにと説明している。これらは高速道路会社が適格請求書発行事業者の登録を取りやめないことを前提とした対処だとしている。
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