ジェクトワン(東京都渋谷区)はこのほど、約1年間空き家状態となっていた台東区谷中のアパートを、同社が展開する空き家活用事業「アキサポ」によって、店舗や貸しギャラリー、シェアハウスを併設した複合型施設「ヤナカアパートメント」として再生した。
今回、再生したのは、所有者がアパートとして運営していた築50年以上の2階建ての物件。同物件は、下町として歴史を感じられる谷根千エリアに位置。JR日暮里駅から徒歩6分、東京メトロ千駄木駅から徒歩9分と駅からのアクセスが良く、住居ニーズが高いため、シェアハウスとして活用することにした。また、谷根千エリアを目的とした観光客も多いことから、飲食店や貸しギャラリーなどの施設をプラスして再生した。
物件の再生にあたって、2階の居住部分では、風呂なし和式トイレだった水回り部分を一新し、全8部屋のシェアハウスとしてリノベーションを実施。共有エリアでは、居住者同士の交流やクリエイティブの相互共有を促す「アトリエコリビング」をつくるなど、従来アパートだった部分を活用しながら、シェアハウスとして再生した。また、1階の店舗スペースでは、庭部分が開けている部分を生かして、地域に開けたスペースをつくることで、居住空間と店舗をミックスした小さな文化圏の形成を図った。今後は、居住者のニーズに応えながら、地域に根付く交流拠点を目指して運営していく。
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