信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、東翔建設(宮城県仙台市)が2月8日に仙台地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債は約7800万円。
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同社は1984年に創業し、仙台市内を中心に宮城県内を営業エリアとして、戸建て住宅やアパートの建築工事を手がけていた。東日本大震災後は復興需要が高まり、2015年5月期には売上高約1億1300万円を計上していた。
しかし、受注確保のための値引きや、施工をすべて外注していたことで収益性は乏しく、営業損益段階から赤字決算が続き、債務超過に陥っていた。このため2018年8月頃から金融機関からの借入金の元本を棚上げし、利払いのみの返済に変更するなどの支援も受けていたが、ウッドショックにより資材価格が高騰するなど事業環境の厳しさは増し、2020年5月期の売上高は約3500万円に減少。2021年11月までに事業を停止していた。
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