信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、ウッドデザイン(宮崎県宮崎市)が2月5日に宮崎地裁から破産手続き開始決定を受けていたことがわかった。負債は債権者約47人に対し約6400万円。
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同社は2009年設立。木造戸建て住宅の新築工事を主力とし、2016年1月期には新築着工約10件を手がけ、売上高は約3億1800万円を計上していた。しかし、大手ハウスメーカーの進出や地場工務店との競争激化により、2023年1月期の新築着工は4件、売上高は約1億3700万円まで減少。契約件数を確保するために採算を度外視した受注が続いていたうえ、原料価格の高騰に対する価格転嫁も進まず、近年は当期純損失の計上が続いていた。借入金返済の見通しが立たなくなり、2023年12月29日には事業を停止していた。
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