スノーピークは20日、経営陣による自社買収(MBO)を実施すると発表した。米投資ファンドのベインキャピタルと組み、TOB(株式公開買い付け)を行う。買い付け総額は約340億円。コロナ禍で密を避けられるとして高まったアウトドア需要が一巡して成長が鈍化したため、株式を非上場化して柔軟な意思決定をできる体制を整える。
買い付け価格は1株1250円で、期間は21日~4月12日。スノーピークの山井太会長兼社長はMBO後も引き続き経営に当たるという。今後はベインの知見を生かして海外でのブランド力強化を加速させる。
スノーピークは金物屋として1958年に創業。アウトドア大手としてキャンプブームをけん引するなど事業を拡大してきた。
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