出光興産、ENEOSホールディングス子会社のENEOS、北海道電力の3社は20日、北海道苫小牧市で再生可能エネルギー由来の水素のサプライチェーン(供給網)構築に向けた共同検討を開始したと発表した。北海道で拡大する洋上風力発電を活用して水素を製造し、地域のコンビナートで利用する計画。2030年ごろまでに国内最大となる年1万トンの生産体制を目指す。
3社は、苫小牧西部エリアで10万キロワット以上の水電解装置や水素供給に使うパイプラインを建設する。工事費や具体的な立地は検討中。同エリアでは、工場の脱炭素化で年7万トンの水素需要が見込まれている。天候に左右されやすい再エネを水素製造で有効活用する狙いもある。
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