日本損害保険協会は15日、能登半島地震で損害保険会社が支払った地震保険の保険金額が1月末時点で、約205億円に達したと発表した。地震に伴う保険金支払額としては、2011年4月の宮城県沖地震(約324億円)に次いで過去9番目の大きさ。発生から約1カ月の支払額で、今後も膨らみそうだ。
建物や家財の調査依頼などの件数は7万6497件。このうち、2万5246件の保険金支払いが完了した。県別には石川県が約80億円、富山県が約64億円、新潟県が約52億円など。
深刻な被害を受けたエリアは、現地調査を省略して保険金が支払われる。損保協は火災による焼失や、津波に伴う流失が確認された地区ごとに「全損地域」「一部全損地域」を認定。全損地域は石川県珠洲市と輪島市それぞれの一部、一部全損地域は能登町などの一部が対象。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。