大建工業(大阪市)はこのほど、新たな音響設計の開発拠点となる「新・音響実験棟(仮称)」の建設を決定したと発表した。岡山工場(岡山市)の敷地内に建設。8月に着工し、2025年10月の運用開始を予定している。
同社では、音響事業を1982年より展開し、吸音天井や防音ドアなど、様々な建築音響製品の開発・製造・販売を続けてきた。また昨年には、オフィス市場向けの新たなビジネスとして「音環境ソリューション事業」の構想を開始。住宅分野で培ってきた音響事業のノウハウを活用し、昨今注目されている「ウェルビーイング」なオフィス空間作りに貢献するとともに、開発のスピードアップや音響製品の販売機会の拡大を目指していく。
「新・音響実験棟(仮称)」では、新たな設備を導入し、JIS規格に基づく高精度な測定をはじめ、吸音・遮音性能や床衝撃音などの性能値を解析予測するなど、機能・性能の実験・評価を行う。音響製品の更なる拡大に向けて、新たな音響技術の開発や快適な空間設計を促進する施設を目指す。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。