今回の連載でフォーカスするのは、愛知県名古屋市緑区に建つK邸。南東に方位が傾いた西側道路の住宅だ。プライバシーを確保しつつ、どう冬の太陽熱を入れるか−。
シミュレーション通りにいかなかった事例をあえて公開する。快適であっても消費エネルギーは想定より多くてはいけない。暖冷房については国の一次消費エネルギーのWEB算定は、設定温度と運転スケジュールが違うのであてにできない。
暖冷房エネルギーはホームズ君で入力したものと比べ、換気・給湯・照明・その他は一次消費エネルギーのWEB算定でシミュレーションしたものと実測を比べるのが正解だ。
ただ、やはり快適室温は人それぞれだし、外気温もその年によって変わったりする。そこを解析するには、シミュレーションと実測を繰り返し行い分析し、今後の設計に活かすしかないのだ。
K邸を題材に、パッシブデザインでのポイントを解説していこう。
建築データは以下の通りだ。
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