サンゲツ(名古屋市)は、愛知県稲沢市にある中部ロジスティクスセンターⅡ(中部LCⅡ)の太陽光発電設備で発電された電力の一部を、名古屋市の本社・中部支社へ送る自己託送を2月1日から開始した。
自己託送は、自社施設で発生した再生可能エネルギーを、電力会社の送配電網を通じて遠隔地の自社施設で使用するしくみ。同社は2023年9月から中部LCⅡの屋根に1127kW容量の太陽光パネルを設置し、稼働を開始した。年間発電量は123万kWhの見込み。隣接する中部LCⅠとの系統統合により、総発電量の約53%を自家消費している。今回、自己託送を開始することで、総発電量の約36%を名古屋本社・中部支社で使用可能となる。これにより、同社単体で約12%の電力使用削減につながるという。
今後、中部エリアでの取り組みを先駆けとして、グループ全体で省エネ、創エネ、再エネ、オフセットに関する具体策を実行し、環境負荷低減に取り組んでいく。
サンゲツグループは、中期経営計画において、事業活動における環境負荷低減のため、GHG排出量の削減、エネルギー使用量削減、リサイクル率(有効利用率)向上を目標に掲げている。GHG排出量は、2025年度に28%削減、2029年度に55%削減(ともに2021年度比)をめざす。
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